今回は Windows 10 の、Hyper-V機能を利用して 仮想マシン を構築し、そこに Linux をインストールする方法について示します。
Hyper-V機能が有効になっていない場合は、下記の過去記事を参考にして、Hyper-V機能を有効にしておいてください。
server-engineer.hatenablog.com
仮想マシンの作成
Hyper-Vマネージャーの操作ウィンドウにある "新規" -> "仮想マシン" を選択すると、下記のようなウィンドウが開きます。
"次へ(N)>"ボタンをクリックして、進めます。
構築する仮想マシンの名前を入力しましょう。
入力できたら、"次へ(N)>"ボタンをクリックして、進めます。
世代の指定になります。ウィンドウに記載されている通りです。ここでは、 "第 1 世代" を選択して、 "次へ(N)>" ボタンをクリックします。
ゲストOSのメモリについての設定です。
ゲストOSで使用するメモリを入力し、ゲストOSが使用するメモリを固定にしたい場合は、"この仮想マシンに動的メモリを使用します。(U)" のチェックを外します。
あとは、ネットワークの構成、仮想ハードディスクの設定、インストールオプションに
関する設定になります。
ネットワークの構成 や インストールオプション のところは、デフォルトのままでOKです。
仮想ハードディスクの容量はここで設定できます。
最後、 "完了(F)"ボタンをクリックすると、仮想マシンが作成できます。
それでは、次に作成した仮想マシンの設定を行ってきます。
仮想マシンの設定
作成した仮想マシンのところで右クリックし、 "設定(B)..."をクリックすると、仮想マシンの設定ウィンドウが開きます。
変更するポイントは下記です。
- IDE コントローラー 1 - DVDドライブ
→メディアを "なし" から "イメージ ファイル" に変更し、Linuxインストーライメージ(isoファイル) を指定します。 - ネットワークアダプター
→削除します。
→レガシ ネットワーク アダプター を推奨しているようですので、ハードウェアの追加から "レガシ ネットワーク アダプター" を選択し、仮想スイッチに 先ほど作成した 仮想スイッチ を設定します。 - 自動開始アクション
→ホストOSを起動したとき、ゲストOSも自動的に起動したい場合、 "サービスが停止したときに実行されていた場合は自動的に起動する(U)" にチェックを入れて、起動待ち時間に適当な時間を入れます。
→起動時の負担を少し減らす意味で、起動タイミングをずらすため - 自動停止アクション
→"ゲスト オペレーティング システムをシャットダウンする(D)" にチェックを入れておきます。
上記を変更し、"適用"ボタンをおして、"OK"ボタンをクリックします。
これで、仮想マシンの設定完了です。
仮想マシンにLinuxをインストール
作成した仮想マシンのところで右クリックし、 "接続(O)..."をクリックすると、仮想マシンのモニタウィンドウが開きます。
下のように、起動スイッチボタンを押すと、ゲストOSに電源が入りLinuxのインストールが始まります。
あとは、通常と同じようにLinuxのインストールを行うことで、仮想マシン上でLinuxが使用できるようになります。
Linuxインストール完了後に、仮想マシンの設定を下記のように変更しておくのもよいでしょう。
これで終わりです。
次回は、仮想ルータについて書こうと思います。
では!