仮想サーバ や 物理サーバ に Wordpressを導入して、ホームページを構築することになったため、その手順についてまとめておこうと思います。
WordPressの導入準備
2017.07.07 現在で、wordpress 日本語版の最新バージョンは 4.8 で、wordpressの推奨動作環境は公式サイトより下記となっていました。
--Wordpress日本語 公式サイトより
・PHPバージョン 7 以上
・MySQL バージョン 5.6 以上 または MariaDB バージョン 10.0 以上
・古い PHP や MySQL しか利用できないレガシーな環境でも、PHP 5.2.4 以上、かつ MySQL 5.0 以上であれば WordPress は動作しますが、公式サポートは終了しており、サイトがセキュリティの脆弱性にさらされる危険があります。
一方、CentOS 7 では、yum の 標準リポジトリ からインストールできる PHP と MySQL は下記となっています。
PHP については、PHP 5.4 は 2015/09/14までセキュリティサポートであったため すでにサポートは切れているのですが、CentOS 7 のサポート期限日まで脆弱性対応がされるため、また、Wordpressとしても PHP 5.2.4 以上であれば動作するため、問題無し
MySQL については、MariaDB 5.5 は MySQL 5.5 + MariaDB 5.3 であり、また、Wordpress MySQL 5.0 以上であれば動作するため、問題なし
上記より、CentOS 7 の 標準リポジトリ の PHP を MariaDB をインストールすれば問題ないことがわかりました。
CentOS7に標準リポジトリからPHP と MariaDB をインストールして、LAMP環境を準備します。
LAMP環境の構築方法は下記記事を参照してください。
server-engineer.hatenablog.com
LAMP環境が準備できたら、Wordpressの導入を行っていきましょう。
WordPress環境の導入
設定ファイルの修正
wordpress本体をダウンロードし、設定ファイルの修正を行っていきます。
日本語版公式サイトにアクセスしてダウンロードすることはできますが、サーバーへコピーするのが手間なので、サーバー上から直接ダウンロードすることにします
# wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.8-ja.tar.gz
ダウンロードが完了したら、解凍して、サンプルの設定ファイルをコピーして、設定ファイルを編集します
# tar zxf wordpress-4.8-ja.tar.gz
# cd wordpress
# cp -p wp-config-sample.php wp-config.php
(設定ファイル編集)
# diff -u wp-config-sample.php wp-config.php
------
-define('DB_NAME', 'database_name_here');
+define('DB_NAME', 'test_wp_db');
-define('DB_USER', 'username_here');
+define('DB_USER', 'wp_user');
-define('DB_PASSWORD', 'password_here');
+define('DB_PASSWORD', 'wp_passwd');
-define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
・・・「認証用ユニークキー」部分の差分内容は省略
------
使用するデータベース名とデータベースにアクセスするユーザー、そのユーザーのパスワードを設定します
また、「認証用ユニークキー」の設定も行います。クッキーに格納される情報をより強固な暗号化によって守るために必要となる値であり、公式サイトのページより自動生成してくれるので、自動生成された値を入力しておきます。
ファイルの設置
今回は、DocumentRoot直下に wordpress本体を置くこととします。
デフォルト設定だと DocumentRoot は、"/var/www/html" になっているので、そのディレクトリに移動します。
また、Wordpress管理画面からテーマやプラグインのインストール、更新が行えるように、ファイルの所有者をapacheに変更しておきましょう
# cd ..
# mv wordpress/* /var/www/html/
# chown -R apache:apache /var/www/html/*
次は、使用するデータベース を 作っていきましょう
データベースの作成
rootユーザーで ログインします
# mysql -u root -p
そして、データベースの作成と、そのデータベースを操作するユーザーに権限を付与します。
MariaDB [(none)]> create database test_wp_db default character set utf8;
MariaDB [(none)]> use test_wp_db;
MariaDB [(test_wp_db)]> grant all on test_wp_db.* to wp_user@localhost identified by 'wp_passwd';
MariaDB [(test_wp_db)]> flush privileges;
MariaDB [(test_wp_db)]> \q
作成したデータベースに、アクセスできるか確認しておきます
# mysql -u wp_user -p test_wp_db
ログインできれば、確認OKです
Webブラウザからログイン
最後に、WebブラウザからWordpressへアクセスしてみましょう。
DocumentRoot直下に置いたので、下記にアクセスると自動的に、Wordpressの初期設定画面に遷移します。
http://{サーバーのIPアドレス, ホスト名}/
必要情報を入力すると、インストール完了です!
wordpressのログイン画面に遷移するので、必要情報で入力したユーザー名とパスワードを入力すると、管理画面に遷移できます。
これで、wordpress環境の導入完了です。
あとは管理画面からテーマの編集や記事の作成などを行い、自分好みのサイトを作っていきましょう♪
ではまた